みなさん、こんにちは🌞
気温が高くなるとともに日差しもどんどん強くなってきました。
紫外線は一年中降り注いでいるため真夏以外でも紫外線対策は必須ですが、真夏に比べて5月は紫外線対策を忘れてしまい、うっかり日焼けをしてしまう方が多いシーズンでもあります。
最近ご来院される患者様より【SPF値】について質問を受けることが多いのでまとめてみました。
🔴意外と多い5月の紫外線
気象庁が紫外線の強さを数値化した「UVインデックス」は、数値によって「弱い」「中程度」「強い」「非常に強い」「極端に強い」の5段階に区分されており、「非常に強い」以上は、外出をできるだけ控えたほうがいい目安の強さになります。
5月になると、日中の11時〜12時台はこのUVインデックスが「非常に強い」レベルになるため、すでに紫外線に注意が必要です。
7~8月はしっかり紫外線対策を行う人が多い一方で、5月は紫外線対策を忘れる人が多いため、むしろ5月の方が要注意です。
🔴SPFって何?PAは?
SPFは、【Sun Protection Factor】の略で主にUVB(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値です。
数値が多いほうがUVBを防ぐ効果が高く、最高値は SPF50+です。
また、PAは【Protection Grade of UVA】の略でUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安です。+が多いほどUVAを防ぐ効果が高く最高値は PA++++です。
🔴UVBとUVAって?
UVB
エネルギーが強く肌が赤くなる日やけ(サンバーン)の主な原因。皮膚細胞のDNAを傷つけるなど、主に皮膚や目の表面に作用し、炎症・シミの原因でもあります。また、皮膚ガンも「UVB」との関連が指摘されています。
UVA
皮膚の奥深くまで到達し、真皮にあるコラーゲンなどを破壊することで、しわ・たるみなどの原因となります。雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているので、曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要です。
🔴SPFは高ければ高いほどいい?
SPFの数字やPAの+が多いものは確かに紫外線防止効果が高いためハイキングやスポーツ観戦など屋外で過ごすシチュエーションでは数値が高いものを選ぶことをおすすめします。
ただし、いくら数値の高いものを選んでも適切な厚さで塗れていないと十分な効果が得られません。
SPFの数値は「日焼け止めを2mg/cm2あるいは2μl/cm2の厚さで塗った状態」で測定されているのです 。
顔全体に塗る場合、
・クリームタイプなら「パール粒の大きさ」
・液体タイプなら「1円玉1個分」
が適切な量です。
さらにもう一度同じように塗る重ね塗りを推奨します!
また、数値だけでなくテクスチャーや使いやすさを考えてシチュエーションにあわせて使い分けることが大切です。
🔴日焼け止めの選び方
・テクスチャや使い心地など自分にあったもの選ぶ
・シチュエーションごとに使い分ける
・こまめに塗り足す(UV防止効果のあるパウダーやスプレーなどを活用)
・ある程度の厚さにするため2度塗りする
肌老化の80%は光老化。加齢による老化に上乗せの形で起こります。
しっかり紫外線対策をして肌老化を予防しましょう。
ちぐさ内科クリニック覚王山
内科/美容内科/美容皮膚科
内科医 美容皮膚科医 近藤千種
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