全国で相次いで感染者が確認されている「はしか」。
今週になり当院でもワクチンの問い合わせを多くいただいています。
麻疹の人の咳やくしゃみなどの飛沫に含まれるウイルスは感染力を維持したまま1時間以上も空気中を漂い続けることがあり、免疫がない場合、感染者と同じ室内にいただけでほぼ確実に感染するレベルとされています。
【麻疹の症状】
10~12日の潜伏期間
👇
🔴前駆期(カタル期)2~4日間
☑️38℃前後の発熱
☑️強い倦怠感
☑️咳
☑️鼻水
☑️目やに
☑️目の充血
👇前駆期の後一旦解熱し半日後
🔴発疹期3~5日間
☑️顔から始まり体幹部や四肢に一気に広がる発疹
☑️40℃に達するほどの高熱
☑️前駆期症状の悪化
という流れで進みます。
また、
・患者1,000人に1人の割合で脳炎発症
・死亡割合は先進国でも1,000人に一人
・数年後に発症するSSPEという合併症がある
という恐ろしいリスクも
※SSPE(亜急性硬化性全脳炎)は、数万人に一人と頻度はまれですが、麻疹罹患後およそ2~10年の潜伏期の後, 知能低下, 性格変化, 動作緩慢などで発症し, 進行性に大脳機能が障害され, 高度の認知症, 植物状態となり最終的には死に至る神経変性疾患です。
麻疹ウイルスに対する治療薬はなくワクチンによる予防が最も重要です。
1回の接種で95%以上、2回の接種で99%以上の免疫を得ることができます。
子供だけでなく成人であっても麻疹に対するワクチンを2回以上接種しておくことが重要です。
また、世代によって接種の機会が異なるためご自身の母子手帳などで接種状況を確認しましょう。
🔴世代別の接種回数
【~1972年9月30日】0回
【1972年10月1日〜】1回 ※国の措置で2回の人も
【2000年4月2日〜】2回
過去に麻疹にかかったことがなく、ワクチン接種を受けたことのない方はぜひご相談ください。
※2024年3月現在、麻疹風疹ワクチンの供給が不安定な状況になっています。ワクチンの効率的な活用のため、接種回数が不明な方や1回接種でワクチンを希望される方はまずは抗体検査を受けていただくことをおすすめします。
麻疹抗体価測定 3,300円
麻疹風疹ワクチン 9,900円
ご相談・ご予約は052-764-8200までお電話にて
ちぐさ内科クリニック覚王山
内科/美容内科/美容皮膚科
内科医 美容皮膚科医 近藤千種
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