EDはなぜ起こるの?|千種区の内科・美容皮膚科|ちぐさ内科クリニック覚王山

〒464-0821 愛知県名古屋市千種区末盛通1丁目17 el sol 覚王山 4F

トピックス TOPICS

覚王山駅徒歩10秒

〒464-0821
愛知県名古屋市千種区末盛通1丁目17
el sol 覚王山 4F

EDはなぜ起こるの?

ED(勃起障害)は、単に「年齢のせい」だけではありません。
勃起のしくみと、それを妨げる要因を理解することで、EDの本質が見えてきます。

勃起とはどういう現象?

勃起とは、性的な興奮によって陰茎の「海綿体」という組織に血液が急速かつ大量に流れ込むことで起こる生理現象です。
この血流の調節において重要な役割を果たすのが、血管拡張作用を有する一酸化窒素(NO)です。性的刺激が脳に伝達されると、神経終末や血管内皮細胞からNOが遊離・産生されます。NOは、海綿体平滑筋を弛緩させ、海綿体内の血管や腔隙(ラクーナ)を拡張させることで、動脈血の流入を促進し、静脈血の流出を抑制します。これにより、海綿体内の圧力が上昇し、陰茎が硬化・増大します。
しかし、さまざまな要因によってNOの産生や作用が低下すると、勃起がうまくいかなくなったり、維持できなくなったりします。

勃起を妨げる代表的な要因

酸化ストレスの増加

内臓脂肪が増えると活性酸素が発生しやすくなり、血管内皮細胞における一酸化窒素(NO)のバイオアベイラビリティ(利用能)を低下させます。また、酸化ストレスは血管壁の硬化(動脈硬化)を進行させ、陰茎への十分な血流供給を妨げる要因となります。

加齢による血管・神経の変化

年齢を重ねると、全身の血管の柔軟性が低下し、動脈硬化が進行します。陰茎の血管も同様に変化し、勃起に必要な血液を十分に供給できなくなることがあります。また、神経伝達物質の減少や神経線維の変性など、神経系の機能低下も勃起反応を減弱させる要因となります。

男性ホルモン
(テストステロン)の減少

テストステロンは性欲や勃起力を支える重要なホルモンです。
加齢、慢性的なストレス、睡眠不足、肥満、特定の薬剤の使用などによりテストステロンの分泌が低下すると、NOの産生や作用が減弱し、勃起機能に悪影響を及ぼすことがあります。ただし、テストステロン低下単独でEDを引き起こす例は比較的少なく、他の要因との複合的な関与が示唆されています。