「花粉症に注射がある?」ヒスタグロビン療法をわかりやすく解説|千種区の内科・美容皮膚科|ちぐさ内科クリニック覚王山

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「花粉症に注射がある?」ヒスタグロビン療法をわかりやすく解説

「花粉症に注射があるって聞きました」―ヒスタグロビン療法という選択肢

花粉症の診察をしていると、

「飲み薬じゃなくて、注射の治療があると聞いたんですが…」

という質問をよく受けます。

花粉症に使われる注射治療はいくつかありますが、その中で現在も保険診療として行われている治療のひとつが、ヒスタグロビン療法です。


ヒスタグロビン療法とは?

ヒスタグロビン療法は、ヒスタミンと免疫グロブリンを含む製剤を皮下注射し、アレルギー反応を起こしにくい状態へ体を慣らしていくことを目的とした治療です。

✅内服薬とは作用の仕方が異なる

✅即効性よりも、シーズン全体を通した症状の軽減を目指す

✅花粉症治療の補助的な選択肢として用いられる

といった特徴があります。



治療スケジュールは?

ヒスタグロビン療法で特に多い質問が、

「何回くらい注射するんですか?」
「どれくらい通う必要がありますか?」

という点です。


基本的なスケジュール

ヒスタグロビン療法は、1クール約3週間で行うのが一般的です。

🔴週1〜2回の注射

🔴合計 3〜6回程度

🔴1回の注射は短時間で終了

この頻度は、実臨床で広く行われている運用であり、保険診療としても無理のない範囲とされています。



いつ始めるのがベスト?

花粉症の場合、

・花粉が飛び始める前

・もしくは症状が出始めた初期

に開始することで、ピーク時の症状を抑えやすくなるとされています。

すでに症状が出ている場合でも、
内服薬や点鼻ステロイドと併用しながら行うことで、
「今年は全体的に楽だった」と感じる方も少なくありません。



効果はすぐに出る?

ヒスタグロビン療法は、

1回打ったらすぐに効く
というタイプの治療ではありません。

多くの場合、

数回注射を重ねるうちに
シーズンを通して症状が軽く感じられる

といった経過の中での変化として実感されます。



内服薬はやめられる?

基本的には、内服薬や点鼻治療と併用して行います。

ヒスタグロビン療法は、
「薬をやめるための治療」ではなく、

症状のベースを下げるための治療

と考えるとイメージしやすいでしょう。



ステロイド注射とは別の治療です

「注射の花粉症治療」と聞いて、ステロイド注射を想像される方もいますが、
ヒスタグロビン療法とはまったく別の治療です。

ステロイド注射は、
一時的に症状が大きく改善することがある一方で、

・効果が切れた後の反動

・繰り返し使用による全身的な副作用

といったリスクが指摘されています。

そのため現在のガイドラインでは、
花粉症に対する全身性ステロイド注射は routine に行う治療としては推奨されていません。

ヒスタグロビン療法は、こうしたステロイド注射とは異なり、
作用機序・安全性の考え方がまったく別の治療です。



ヒスタグロビン療法が向いている方

毎年、花粉症の症状が長引く

✅内服薬だけでは十分に抑えきれない

✅眠気などの副作用が気になる

✅シーズン全体を少しでも楽に過ごしたい

このような方に、治療選択肢のひとつとして検討されることがあります。




まとめ

🔴ヒスタグロビン療法は、花粉症に対する注射治療のひとつ

🔴週1〜2回・約3週間(3〜6回)が一般的な1クール

🔴内服・点鼻治療と併用する補助的治療

🔴ステロイド注射とは別の、安全性を考慮した治療選択肢

花粉症治療には「これだけが正解」という方法はありません。
大切なのは、症状・生活スタイル・安全性のバランス。
その中で、ヒスタグロビン療法は現実的な選択肢のひとつと言えるでしょう。


参考文献

・日本アレルギー学会(2023)
 鼻アレルギー診療ガイドライン ― 通年性鼻炎と花粉症 ―

・Okubo K et al. (2020)
 Japanese guidelines for allergic rhinitis, Allergology International

・各医療機関公開資料・臨床報告(週1〜2回・3週間プロトコール)


ちぐさ内科クリニック覚王山 
内科/美容内科/美容皮膚科

内科医 美容皮膚科医 近藤千種



近藤院長の経歴はこちら

 

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